白山はおおらか
NPO法人白山しらみね自然学校事務局長 山口隆さん
白山の登山口として古くから知られた白峰。人が住み始めたのは、縄文時代と考えられています。その後、越前の僧・泰澄が白山を開山し、白山信仰の礎を築いたといわれています。その白山の麓にあった村のひとつが、白峰です。冬は約4mほどの雪が積もる白峰は、外からの情報が伝わりにくい状況にあったため、独自の文化や言葉が受け継がれてきました。
稲作はほとんど行えなかった代わりに、養蚕業に力を入れました。また、山に分け入り、山菜やきのこを得るなど、山の恵みを上手に活用しました。それらの収入によって米をはじめ、薬や塩、日用品などを手に入れ、豊かな山暮らしを営んできました。白峰は現代社会の視点から見れば厳しい環境にありながら、白山のおおらかさに身をゆだね、独自に発展を遂げてきた稀有な集落なのです。