滞在型のスローツーリズムで見えてくる
森と水の潤いにあふれた
古民家ステイ
白山ろくを流れる瀬波川沿いに、瀬波という小さな集落があります。耕作地があまりない山あいの地で、深い森が間近に迫っています。かつては盛んに行われていた林業と炭焼きは50年ほど前に途絶え、集落は過疎化が進んでいます。瀬波の大自然に囲まれた古民家を改修しながらカフェと宿を営む夫妻を訪ねました。
Slow-3
水は潤いある暮らしの源
「瀬波カフェ&ゲストハウス」のすぐ裏手に流れる瀬波川。浅瀬での水遊びも楽しみ。
信道さんは参加者の体力に合わせてコースを選び、山を案内してくれる。
歩いて5分ほどのところにある吊り橋で対岸に渡り、森を散策する。
いつも清洌な水がすぐそばに。

吊り橋から流れを見下ろす。人があまり入らない、静かで清らかな川。
「水はきれいやし、水量もある。ええ川です」と信道さんは言います。「瀬波カフェ&ゲストハウス」の裏手に流れる瀬波川を案内してもらいました。電力会社が山の設備点検のために行き来しやすいようにと架けた吊り橋を渡ります。登山客も多くはない、知る人ぞ知る散策路です。
「そこにオニグルミがなってますね」「これはクロモジですよ、匂いをかいでみて」と、植物観察に興味は尽きません。
しっかり山歩きできる体力があるなら、イワナ釣りの良好なポイントに連れて行ってもらえるそうです。ただし、雨の多い地域なので、外のアクティビティを実施できるかは運次第。歩いていると、雨がしとしと降ってきました。これもまたよし。雨に濡れた森も美しいものです。
「米も野菜も水がなかったらできんし、人間にとって究極に大切なものは水やと思うんです。ここには最高の水があります。この環境のすばらしさを伝えていきたいです」と信道さんは話しました。
雨のあと、森はまた違った表情を見せる。露をたたえたシダが美しく輝く。
和菓子の楊枝にも使われるクロモジ。清々しく気品のある香りはリラックス効果をもたらし、料理やお茶など幅広く使える。
物語を紡ぐ人~スロツーびと~
「僕らは山と川の恵みのおかげで生きている」
SENAMI café 店主:
波佐谷信道さん