滞在型のスローツーリズムで見えてくる

豊饒の海ひろがる
原風景の里

七尾市街から車で20分ほどの富山県との県境に位置し、富山湾に面する七尾市大呑地区。条件がよければ、対岸に標高3000m級の立山連峰を望むことができます。海岸から山までの1kmあまりの平地に広がる田んぼ。緑に覆われた山には、アユが遡上する熊淵川が流れています。何十年も変わらぬ風景を残す里山里海があります。

トップ豊饒の海ひろがる原風景の里滞在記 Slow-1

Slow-1

自然と共に生きる

丘陵地を上るとすぐに深い森に入る。古くからスギや能登ヒバが植林され、管理されてきた森。

森に光を入れると共に生育状況の悪い木が雪や強風で倒れるのを未然に防ぐために伐採された。健康な森を維持するために大切な作業だ。乾燥させて薪として活用される

海と森と田んぼ
すべてが身近な暮らし。

手前に広がる雪原は田んぼ。奥の林と林の間に見えるのは富山湾。

雪が積もり、シーンと静まりかえった森に、チェーンソーの軽快なエンジン音が唸り始めました。木を倒したい方向を見極めて、根元の幹に受け口と呼ばれる三角の切り込みを入れ、その反対側に追い口と呼ばれる水平の切り込みを入れます。すると木はバリバリバリバリッと小気味よい音を響かせながら、一気に倒れました。
普段は漁師として、米作り農家としても活動しているメンバーによる木こりチーム「与作隊」による伐木の実演です。大呑地区は名産のブリ漁に代表される定置網漁が盛んな地。海と山の間にある平地では米作りを中心とする農業が行われています。そして、山では林業が連綿と受け継がれています。海と森と田んぼ。農林漁業すべてが身近にある暮らしが続けられています。
大呑地区の魅力を伝える『おおのみビレッジ』では、与作隊の作業風景を見学できるプログラムを用意しています。

与作隊のメンバー。右から大畠行範さん、生蔵幸春さん、大川貢さん。普段は農家や漁師としての顔も持つ

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